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最後のデート⑥ 明けない夜はない

お部屋に戻ったら、
小さな窓際にあった和モダンなチェアとテーブルの
ちょっとしたお茶スペースでもう一度乾杯。

濃厚な梅酒をロックで。

旅の途中で買ったチーズをつまみながら。


当たり障りのない話をした。

それはとても楽しい時間で、

ちょっとだけ寂しさを含んで。


旅の移動中や、この夜に、
話していて思ったことは

私たちは意外と過去の接点が多かったのだなぁ。。

ということ。

小さなころ遊んでいた施設が同じだったり

当時すっごく意地悪だった年上の男の子が先輩の友達だったり

すごく狭い地域のお祭りに、お互い違う地区なのに参加したことがあったり

中学のころ同じイベントに参加していたり


高専で、先輩に出会うよりずっと前から
きっと何度か同じ場所にいて
きっと何度もすれ違っていたんだ。

私たちは。


さすがに地元が近くて、小~高まで同じ学校に通っていただけのことはあるし
地元は過疎化の進む地域だったから、学生の数なんて結構少なかったから
ただ単に私が先輩の存在に気づかなかっただけなんだけど。
(先輩はなんとなく知ってはいたって言っていたし。)

それでも。

幼かった頃の思い出と、先輩の話してくれる光景が重なった時の
なんともいえない懐かしさ。

認識はしていなくても。
ずっと昔から私たちは、お互いのことを知っていたんだ。



話は尽きることがなく、
私たちは、せっかくの温泉施設に入れるチャンスを逃し(営業時間が限られていて)
それより時間的に余裕があったはずの、露天風呂に入れるチャンスをも逃し

かといってお部屋に備え付の内風呂温泉に入ることもなく

なかなか眠ることさえできなかった。


眠ってしまえば、もう最後の朝が来てしまうから。

眠ってしまえば、もう、別れが待っているから。



それでも観念して、布団に横になったけど
ぎゅうっと抱きしめてくれた先輩の悲しさが痛いくらいに伝わってきて
先輩の胸の中で、涙をこらえるのが大変だった。

ふっと先輩のほうを見上げると、
今まで見たことのないような顔で、くしゃくしゃになった顔で
声もあげずに泣いているから

もう、我慢なんてできなくて、
先輩ももう、堪えることができなかったみたいで

2人して泣いた。
静かな夜に、泣き声が吸い込まれて、消えた。

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Motion Calender
プロフィール

*mie*

ファッションブランドコミュニティ「プーペガール」

Author:*mie*
3年と半年ちょっと続いた遠距離恋愛もついに幕引き・・・
これからは新しい恋愛に関してどんどんお惚気ていく予定(笑)



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